虫歯を削るか否かについてちょっと質問があったので、答えます。
質問をしてくれた患者さんは、以前の歯科医院では黒い点があった場合は基本的に削っていたそうなんです。
黒い点=虫歯 と説明を受けたようで。
黒い点や黒い線があってもそれが虫歯かどうかは分かりません。
なぜなら虫歯は削らなくても治るケースが多いからです。
そして、治った虫歯の色はより黒くなります。
自然に治った虫歯は色が黒くなるという事実があるのですが、
あまり知られていません。
そのため、黒い点=虫歯 という誤解が生まれてしまうんですね。
もちろん黒い点があるから治療をする歯科医師も一定数います。
これは考え方の違いなので治療をすることが悪いとは言えません。
ですが、大事な歯ですから削らずに治せるのであればそれを選択した方が
いいのかなと思います。
当院では、虫歯の治療は削るか削らないかの診断にはかなり力を入れています。
なぜなら予防歯科を実践する上で大切なポイントだからです。
出来るだけ患者さんの持っている力で虫歯を治すことが予防歯科。
出来るだけ削らない虫歯治療をしていくことで、多くの歯を守れると実感しています。
気になることがあれば、気軽に質問してもらえたらいいなと思います。
それで、知識を得てぜひご自身で予防を出来るようになってください。
三軒茶屋 東名デンタルクリニック 院長 東名猛